


セコリ方式でいちばん重要とされているのは、全体的なバランス、プロポーションです。しかも、それが科学的な根拠に基づくものである点が大きな魅力です。
セコリ方式は、いわゆる平面製図が基本です。パターン作成の基本となる寸法はスタトゥーラ(身長)とトラーチェ(胸郭)で、着丈はスタトゥーラ、まわり寸法はトラーチェがベースになります。ワンピース、シャツ、ジャケット、コート、スカート、パンツ、子供服など基本原型があり、その原型にデザイナーの求めるシルエット、すなわちゆとり(サイズ)を求め、セコリの割り出しチャートに乗せて平面製図によってモデルが組み立てられます。トワールの前にパターンのチェックコントロールがあり、チェックコントロールの時点で工業用パターン(縫われるパターン)になっています。
平面製図をミシンで組み立て、立体に出来る技術を持った人こそ、本来のモデリストと呼べるのです。

わが国のアパレル産業は、マーケットの国際化のなかで、真に国際競争力を備えた企業しか生き残れない厳しい段階を迎えています。 こうした中、これまでのモノ作りの発想を根本から変え、とりわけ分断・重複構造でムダの多いパターン・設計・縫製準備段階にメスを入れる必要があります。そこで求められる人材(技術者)こそモデリストです。 モデリストの最高レベルにあるチーフ・モデリストは、モノ作りの全工程を束ね、デザイナー(創)や販売部門(商)と対等の関係の中で、モノ作り(工)に全責任を持つ人です。イタリアのアパレル産業の強さの秘密の一つが、優れたモデリストの存在であると言われています。 モデリストは狭義には、モデル(型)を作る人、つまり日本で言う「パタンナー」(パターンメーカー)ということになりますが、経験を積んだチーフ格のモデリストは、単にパターンメークの能力だけでなく、ファッション・トレンドや消費者ニーズを読み取る能力を身につけながら、すべてのグループの作業を垂直的に統合する役割を果たします。こうしたモデリスト養成で、最も実績をあげているのがミラノに本校のあるイスティテュート・カルロ・セコリです。セコリ校は、企業との連携プレーの中で教えているため、時代のニーズに合った、産業界が求める教育が出来るのです。

ここにはバナーセコリ校は、イタリアのミラノに本部があるモデリスト養成校で、正式名称はイスティテュート・カルロ・セコリです。セコリ校は1934年、現校長のステファノ・セコリ氏の父親であるカルロ・セコリ氏によって創立されました。創立時は、オーダーメードの技術者を養成することを目的としていましたが、1945年から既製服の技術者を養成するようになり、現在に至るまでモデリスト養成では、イタリアで最も実績のある教育機関として知られています。

日本では、ファーストパターンを現物の生地を使った縫製によって検証し、”縫えるパターン”にしていく仕組みが失われています。また、これまでのパターン教育にも、”縫えるパターン”に対する視点が不足していました。
日本の実情からすると、サンプル縫製の外注先や縫製工場との分業・協力関係の中で、より良いパターンと製品を作り上げていくことが重要になります。
そうした場合に、”共通言語”と成り得るのがセコリ方式の強みです。今後、この強みはますます威力を発揮してきます。アパレルメーカーだけでなく、外注パターンメーカーや縫製企業の中にもセコリ体験者が増えて来ているからです。
セコリジャパンスクールでは、単にパターンメークだけでなく、モデリストとしての心構えやモノ作りのコラボレーションの仕方・在り方を学びます。